除草剤「サーベルDF」による雑灌木「ニセアカシア」「イタチハギ」防除・駆除対策事例

ニセアカシア・イタチハギとは

・ニセアカシアとは

　ニセアカシアはマメ科に属する落葉高木です。ニセアカシアは学名を直訳したもので、和名は「ハリエンジュ」です。日本に広く分布し、街路樹としても用いられますが、繁殖力が強く瘦せた土地でも育つため、生態系被害防止外来種リスト（旧：要注意外来生物）に載っています。

・イタチハギとは

　イタチハギはマメ科に属する落葉低木で、幹は１～５ｍまで成長します。北アメリカ原産で要注意外来生物リストに載っています。日本全国に広く分布し、在来種の生育を阻害するなどの問題が発生しています。生態系被害防止外来種リストの重点対策外来種に指定されています。

サーベルDFとは

極めて低薬量で効果を発揮する総合防除剤です。多年生を含む発生始期から生育初期の多くの草種の広葉雑草を防除・駆除し、長期間抑制することが特徴です。国土交通省の新技術情報システム（NETIS）において「サーベルDFを用いたイタチハギ、クズ、ニセアカシア、ギンネム等への防除工法」として登録されました（登録番号：KT-220183-A　2023年1月登録）。

雑灌木「ニセアカシア」の防除・駆除対策事例

1. 試験実施日：　2021年9月13日
2. 試験場所：　秋田自動車道（秋田県大館市）
3. 目的：　道路維持管理上問題となっている難防除雑草のニセアカシアに対してサーベルDFの効果を確認する。
4. 試験方法：　動力噴霧器による散布。
   試験薬剤：　サーベルDF0.01g/㎡
   機能性展着剤：　サーファクタントWK 1,000倍加用
   希釈水量：　200ml/㎡
5. 試験結果：　1か月程度で効果が発現し黄化が始まります。2か月程度で自然のように落葉し、翌年の発芽は6月の調査でもほとんど見られませんでした。そのまま枯死していきます。
6. 考察：　サーベルDFの1回の散布で、ニセアカシアを根まで枯殺・駆除できることが分かりました。

雑灌木「イタチハギ」の防除・駆除対策事例

1. 試験実施日：　2021年9月14日
2. 試験場所：　秋田県秋田市
3. 目的：　道路維持管理上問題となっている難防除雑草のイタチハギに対してサーベルDFの効果を確認する。
4. 試験方法：　動力噴霧器による散布。
   試験薬剤：　サーベルDF0.02g/㎡
   機能性展着剤：　サーファクタントWK 1,000倍加用
   希釈水量：　200ml/㎡
5. 試験結果：　1か月程度で効果が発現し黄化が始まります。2か月程度で自然のように落葉し、翌年の発芽は6月の調査でもほとんど見られませんでした。そのまま枯死していきます。
6. 考察：　サーベルDFの1回の散布で、イタチハギを根まで枯殺・駆除できることが分かりました。なお、のり面保護のためのイネ科植生はしっかりと保全されているため、のり面保護上も有効なことがわかります。

まとめ

今回はサーベルDFを用いた「ニセアカシア」「イタチハギ」の防除・駆除対策事例をご紹介しました。厄介な雑灌木に対して低薬量で安定した効果を発揮するサーベルDFを是非ご検討ください。