お知らせMBCニュース

熊本県熊本市の「すいか」

熊本県熊本市の「すいか」

照りつける真夏の太陽の下、滴る汗をぬぐいながらかぶりつきたくなるのが『すいか』。いかにも夏のイメージが強いこの作物、俳句でいうと「秋」の季語というのを知って驚かれる方も少なくはないでしょう。

今回訪れたJA熊本市管内では今年は4月2日から市場出荷が始まっていると聞き、さらに驚いたのは言うまでもありません。今まで勝手に築いていた「すいか=夏」のイメージを一度傍らにおいて、同JA北部支店の上原主任に現地の栽培状況について伺いました。

「熊本県は作付面積、出荷量ともに全国1位の産地ですが、当JA管内では2013年度は約180件の生産者が栽培に取り組み、大玉・小玉あわせて栽培面積約140ha、収穫量は約4,500tでした。主な栽培体系は、前年の11月初旬に種子を配布し、12月20日頃に植付け、2月上旬の交配を経て4月上旬から出荷開始します。ハウス栽培したものを含めるとほぼ周年出荷が可能です。現在の年間販売金額は大玉・小玉あわせて12億円程度です」

主な病害虫は「病害は菌核病、虫害はアブラムシ類、ダニ類といったところですが、春先に出荷するものについては生育期がまだ寒い時期というのもあってそれほど大きな影響を受けずに済んでいます」とのこと。

さらに話を伺うと、「すいかは重量作物ですので高齢の生産者には扱いにくくなるので、大玉から小玉へと切り替えて栽培を継続してもらう例が増えてきました。その結果、小玉栽培については増加傾向です。また就農する後継者が比較的多く、産地として何とか現状維持でとどまる事が出来ています」と苦労の一端をお聞きすることが出来ました。

今後の取り組みについては「東京などの大消費地でのPR活動や、消費者のニーズをくみ取った小玉の推進活動など、様々な切り口からどんどんアピールしていきたいですね」とのこと。全国1位の座に甘んじないような宣伝活動が今後も繰り広げられるでしょう。

(2014年5月掲載)

お知らせカテゴリー

お問い合わせ

雑草や害虫など一人ひとりのお悩みに合わせた解決策をご提案します。
まずはお気軽にご相談ください。