お知らせMBCニュース

長野県塩尻市洗馬の「レタス」

長野県塩尻市洗馬の「レタス」

鮮やかな緑色とシャキシャキの食感でサラダ界の“不動のセンター”ともいえる『レタス』。紀元前6世紀にはペルシャで栽培が始められたという奥深い歴史を持つ野菜です。

今回訪れた洗馬(せば)地区では昭和30年頃からそ菜振興が打ち出され、先人たちのたゆまぬ努力によって徐々にその地位が確立され、現在レタスの栽培面積は約230ha、年間約11,000tの出荷量を誇る県内有数の産地として関東以西の主な市場に出荷しています。

現在の状況を洗馬農業協同組合の宮澤係長に伺うと「当地区は標高700mの台地が広がるレタス栽培に適した場所で、主に5月中旬から6月中旬に収穫する春レタスと8月下旬から10月中旬に収穫する秋レタスと2回収穫のピークを迎える作型で栽培しています。異なる収穫期の中でその時期に適した品種を導入し、安定生産と安定出荷ができるよう心掛けています」と説明してくださいました。

病害虫については「2008年頃より、ゲリラ豪雨と呼ばれる大雨の影響による斑点細菌病、軟腐病、腐敗病の発生が問題となりました。現在は生物農薬の中に非常に防除効果が高いものがあり、有効活用して対策を図っています。虫害はアザミウマ類の発生が問題となっています。防除の際は、アザミウマ類の住みかとなる圃場内の通路にも意識を向けるなど、被害を抑えるように努めています」とのこと。

高齢化や労働力不足といった昨今の生産地特有の悩みを抱えている面もあるようですが、条件付きで種代の助成を行うなど生産力の維持・向上に工夫を凝らし、産地として未来につなげる活動にも取り組んでいるそうです。

最後にお勧めの食べ方を聞くと「レタスしゃぶしゃぶ」との答えが。聞けば「鶏ガラだしにレタスと豚バラ肉をさっとくぐらせポン酢につけるだけで美味しく、しかも量が食べられます。これなら1人1玉くらいいけますよ。私もよく食べます」といかにも美味しそうな顔で話されていたのが印象的でした。

(2019年5月掲載)

お知らせカテゴリー

お問い合わせ

雑草や害虫など一人ひとりのお悩みに合わせた解決策をご提案します。
まずはお気軽にご相談ください。