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茨城県八千代町の「はくさい」

茨城県八千代町の「はくさい」

鍋料理から漬物、はたまたキムチやクリーム煮など、和食に留まらない幅広い料理で楽しませてくれる『はくさい』。茨城県は全国有数の生産量を誇る大産地。中でも栽培が盛んな秋冬はくさいは、霜に当たると繊維が柔らかくなり甘みが増すので、鍋料理には欠かせない野菜であることは間違いありません。

今回訪問したJA常総ひかり管内は県内でも特に栽培が盛んな地域です。早速、同JAの富田課長と福田補佐に話を伺うと「当地での栽培は1966(昭和41)年頃より、消費地である首都圏に近いことや野菜需要の増加から本格化しました。今秋冬作期(2019年10月~2020年3月)は約33,000tの出荷を予定しています。前年を少し上回る程度の量が確保できそうです。現在は福島県や新潟県、京浜地域、大阪方面にまで出荷しています。各地で味わってもらえるのは嬉しいことです」

秋冬作栽培は、8月初旬からは種を始め、同月中下旬頃より本圃に定植、早生品種では10月中旬頃から収穫を開始し、時期を少しずつずらしながら翌年2月~3月頃まで収穫が続きます。主な病害虫は「虫害はアブラムシ、コナガ、ヨトウムシが問題です。病害はべと病や白斑病が発生しますが、近年問題なのは黒斑細菌病です。台風による泥水の跳ね上がりが発生原因となるので、最近の気候変動には頭を悩まされています」とのこと。

最近の大きな話題として「先日行われた皇位継承に伴う儀式の大嘗祭(※国と国民の安寧や五穀豊穣を祈って行われる宮中祭祀)において、当JAの部会長が丹精込めて育て上げたはくさいが献上されました。皇室の方々にも喜んで頂けたのではないかと思うと、私達も非常に誇らしく思います」とまるで自慢の息子が褒められたような笑顔が印象的です。

「生産者の皆さんが心を込めて栽培した、我が子のように愛情を注いで育てたはくさいを、もっと多くの方に食べてもらいたいです」と将来の期待を最後に語ってくださいました。

(2020年1月掲載)

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