MBCニュース
全国の産地で栽培されている話題の作物をご紹介いたします。

MBCニュースとは
1986(昭和61)年1月、「丸和の動きや方針、技術情報など知らせてくれるニュースのようなものが欲しい」との要望に応え、広報部(当時)が担当して企業広報誌「MBCニュース」第一号を発刊致しました。経営方針や新製品情報、業界の動向などを中心に発行し、2004年9月発行(第70)号をもって、その機能を本ホームページに移行しました。
ここでは、当時より続く連載企画「話題の作物を訪ねて」を掲載し、全国の産地で栽培されている作物をご紹介させて頂きます。
長野県塩尻市洗馬の「レタス」

鮮やかな緑色とシャキシャキの食感でサラダ界の“不動のセンター”ともいえる『レタス』。紀元前6世紀にはペルシャで栽培が始められたという奥深い歴史を持つ野菜です。
今回訪れた洗馬(せば)地区では昭和30年頃からそ菜振興が打ち出され、先人たちのたゆまぬ努力によって徐々にその地位が確立され、現在レタスの栽培面積は約230ha、年間約11,000tの出荷量を誇る県内有数の産地として関東以西の主な市場に出荷しています。
現在の状況を洗馬農業協同組合の宮澤係長に伺うと「当地区は標高700mの台地が広がるレタス栽培に適した場所で、主に5月中旬から6月中旬に収穫する春レタスと8月下旬から10月中旬に収穫する秋レタスと2回収穫のピークを迎える作型で栽培しています。異なる収穫期の中でその時期に適した品種を導入し、安定生産と安定出荷ができるよう心掛けています」と説明してくださいました。
病害虫については「2008年頃より、ゲリラ豪雨と呼ばれる大雨の影響による斑点細菌病、軟腐病、腐敗病の発生が問題となりました。現在は生物農薬の中に非常に防除効果が高いものがあり、有効活用して対策を図っています。虫害はアザミウマ類の発生が問題となっています。防除の際は、アザミウマ類の住みかとなる圃場内の通路にも意識を向けるなど、被害を抑えるように努めています」とのこと。
高齢化や労働力不足といった昨今の生産地特有の悩みを抱えている面もあるようですが、条件付きで種代の助成を行うなど生産力の維持・向上に工夫を凝らし、産地として未来につなげる活動にも取り組んでいるそうです。
最後にお勧めの食べ方を聞くと「レタスしゃぶしゃぶ」との答えが。聞けば「鶏ガラだしにレタスと豚バラ肉をさっとくぐらせポン酢につけるだけで美味しく、しかも量が食べられます。これなら1人1玉くらいいけますよ。私もよく食べます」といかにも美味しそうな顔で話されていたのが印象的でした。
(2019年5月掲載)
- MBCニュース バックナンバー
- 愛知県知多半島の「ふき」
- 長野県塩尻市洗馬の「レタス」
- 広島県尾道市因島の「はっさく」
- 北海道十勝地域の「とうもろこし」
- 群馬県北毛地域の「枝豆」
- 宮城県石巻市の「河北セリ」
- 神奈川県三浦市の「だいこん」
- 大分県の「大分白ねぎ」
- 熊本県八代市の「晩白柚」
- 北海道浦臼町の「ワイン専用品種ぶどう」
- 愛媛県の「甘平(かんぺい)」
- 埼玉県本庄市の「ロマネスコ」
- 広島県尾道市の「広島わけぎ」
- 三重県長島地区の「三重なばな」
- 茨城県行方市の「チンゲンサイ」
- 北海道和寒町の「かぼちゃ」
- 熊本県熊本市の「すいか」
- 香川県坂出市の「金時にんじん」
- 千葉県白井市の「梨」
- 山形県村山地域の「食用菊」
- 千葉県柏市の「かぶ」
- 山口県の「はなっこりー」
- 栃木県小山地区の「ハトムギ」
- 静岡県浜松市の「エシャレット」
- 北海道本別町の「あずき」
- 宮崎県の「日向夏」
- 山形県天童市の「ラ・フランス」
- 長野県須坂市の「ナガノパープル」
- 高知県の「文旦」
- 鳥取県鳥取市福部町の「砂丘らっきょう」
- 福岡県八女地域の「八女茶」
- 富山県の「チューリップ」
- 青森県田子町の「にんにく」
- 北海道十勝地域の「十勝川西長いも」
- 徳島県鳴門地域の「なると金時」
- 鹿児島県志布志市の「ピーマン」
- 愛知県西三河地域の「いちじく」
- 福島県田村地域の「エゴマ」
- 長野県中野市の「えのきたけ」
- 岡山県南部の「千両茄子」
- 沖縄県の「マンゴー」
- 栃木県上都賀地域の「ニラ」
- 福岡県八女地域の「キウイフルーツ」
- 高知県の「ショウガ」
- 静岡県遠州地域の「メロン」