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北海道十勝地域の「とうもろこし」

北海道十勝地域の「とうもろこし」

小麦と米に並ぶ、世界三大穀物の1つである『とうもろこし』。食用だけに留まらずバイオエタノールの原料としても利用され、将来の新たなエネルギーとして期待されています。

今回訪問したのは、道内でもとうもろこしの栽培が盛んな十勝地域の芽室町にある日本罐詰株式会社。現在、約1,000戸の農家と契約し、2,500haの作付面積で収穫量約32,500tと国内に類を見ない規模を誇っています。同社の取り組みについて、長年に渡り携わっている原料部の道下顧問に話を伺いました。

「1948(昭和23)年に当工場で缶詰の製造を開始しました。当時は食の欧米化による需要増もあり、安定供給のために生産農家と直接契約して原料確保を実現してきました。長年に渡る農家との信頼関係が我々の強みであり、中には親子4代に渡るお付き合いが続いているケースもあります」とのこと。

栽培については「は種日と地帯差と品種間差を利用して、効率的な生産を行っています。地帯にあった土壌管理、特に整地や種の深さについては徹底するよう指導しています。いずれも技術と過去からの知識・経験の組み合わせが大きく活かされています」

主な病害虫はとの問いに、「アブラムシの発生は収量に影響するので防除を徹底しています。病害は品種によって差はありますが、6月末頃から発生する、すす紋病が問題となっています」と説明してくださいました。

様々なお話を伺う中で道下顧問は「当地で収穫された生食用のとうもろこしが東京の消費者の手元に届くのには、配送の時間などを含めて3日はかかります。しかし当社では、収穫後3~4時間といった新鮮な状態で袋詰めに加工することが出来ます。生食と袋詰めの違いはありますが、美味しいとうもろこしを食卓にお届けすることが出来るのが我々の強みであることを、もっと知ってもらえればと思います」と語り、数十年にわたる真摯な取り組みへの思いとその強さが印象に残りました。

(2018年9月掲載)

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