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福岡県八女地域の「八女茶」

福岡県八女地域の「八女茶」

ホッと一息つきたい時や、気分転換したい時などに何気なく口にするのが「お茶にしよう」という一言。お茶は毎日の生活の中の句読点のごとく、1日の生活リズムを調整してくれるような不思議な存在です。

今回訪問した福岡県八女地域は全国屈指のお茶の産地。7市町村から出荷される薫り高く味わい深い茶葉は、『福岡の八女茶』のブランドで全国にその名が知れ渡っています。

JAふくおか八女 農産部茶業課の森田課長に話を伺うと「当地域では約1,500ha、2,400名弱の生産者の方が茶栽培に取組んでおり、栽培地帯は中山間地と平地で半々程度です。主力品種は『やぶきた』ですが煎茶・かぶせ茶・玉露・伝統本玉露等を生産しています。特徴的なのが『伝統本玉露』で被覆資材(稲わら・すまき)を限定、1.5葉期頃に被覆を開始し、芽の伸長具合を見ながら被覆程度を厚くして高品質を保ち、香りや味の良さで高い評価を得ています」とのこと。

主な病害虫はとの問いに「虫害はダニ、ウンカ、スリップスが問題ですね。地球温暖化の影響か、発生サイクルが早くなりつつあり苦慮しています。病害は新梢枯死症、赤焼病が問題です。防除適期の把握が必要ですね」と説明して下さいました。

現在の取り組みについて、福岡県八女地域農業改良普及センターの東係長に話を伺うと「乗用型機械が園地に入ることにより土壌の硬化が進むため、園地の土壌改善を推進しています。また、県が輸出を促進するなど販売面でのサポートに取り組んでおり、日本食ブームも手伝って、現在はドイツなどヨーロッパへの輸出が増加しています。他にも『活力研究会』が発足して、生産と販売の両面を向上させていく取り組みが始まっています」とのことでした。

全国茶品評会・玉露の部において、平成13年より9年連続で同地域内の生産者が農林水産大臣賞を受賞するなど、品質の良さは折り紙つき。その『本物』の味を、いつかは楽しんでみたいものです。

(2009年9月掲載)

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