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山形県天童市の「ラ・フランス」

山形県天童市の「ラ・フランス」

そのゴツゴツとした無骨な見た目とは裏腹に、とろけるような舌触り、口の中いっぱいに広がる柔らかな甘みと高貴な芳香が特長の『ラ・フランス』。その名の通り、フランス原産の西洋なしは1864年に発見されました。私達がよく口にするようになったのは比較的最近ですが、国内への導入は明治時代で、バードレッドという品種の授粉樹として栽培されていたそうです。

意外なのがその食べ頃。収穫直後ではなく冷蔵庫で10日間冷やした後に、さらに14日ほど追熟させた後。硬かった果実がとろけるような柔らかさになり、香りや甘みが増し、初めておいしく味わうことが出来ます。

平成20年における山形県内の西洋なしの栽培面積は1,070ha、収穫量は21,200tと全国流通の63%を占め、そのうちの8割がラ・フランスです。また今回訪れた天童市は、ラ・フランスの全国流通の1割強を出荷する一大産地として名を馳せています。

主な病害虫について、山形県園芸試験場の米野研究員に話を伺うと「特に輪紋病が問題で、6月~8月上旬にかけて果実に菌が感染します。収穫時点では症状が分かりにくいのが難点で、感染した果実は追熟期に発病してしまいます。重点防除時期が梅雨時期ということもあり、いかにタイミングよく防除するかが重要になります」とのこと。

今後の取り組みについての問いに「収穫時期が味わいを左右するので、適期収穫が重要なポイントです。早ければ味に影響しますし、遅ければ実の内部褐変が発生します。そのため産地と県が一体となって収穫適期の判定を行っています。やはりおいしいラ・フランスを食べていただきたいですからね。またラ・フランスに偏った品種構成は、新品種の開発等により徐々に解消し、消費者に長期間おいしい西洋なしを食べてもらえるようにしていきたいです」と語る米野研究員の言葉に迷いは微塵もなさそうです。

(2011年1月掲載)

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