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千葉県柏市の「かぶ」

千葉県柏市の「かぶ」

1月7日の朝に食す「七草がゆ」。邪気を払う意味だけでなく、お節料理で疲れた胃を休めると同時に不足しがちの野菜を補う意味もあるそうですが、七草で「すずな」と呼ばれる野菜が今回紹介する『かぶ』なのです。

千葉県は全国1位の小かぶの産地。当社の本社が所在する東京・秋葉原から電車で約40分の距離にある柏市は県内でも特に生産が盛んな地域です。冬晴れのある日、JAちば東葛 柏地区経済センターの長妻副センター長を訪問し、話を伺いました。

「当地での栽培が盛んになったのが大正時代で、豊四季地区の開墾地で始まったのが最初です。当時、朝に収穫して荷車で東京に当日中に運ぶことの出来るギリギリの距離であったのが発展した1つの理由です。現在、当JAでの栽培状況は、36件の生産者で栽培面積120ha、販売額6億円程度です。1つ1つの圃場面積はそれほど大きくない典型的な都市型農業ですが、首都圏に近い地の利を生かして販路を拡大中です。栽培は手作業に頼る工程が多いので大変ですが、若い後継者も多く生産量を増やす努力も絶えず行っています」とのこと。

栽培については「ほぼ周年出荷しています。収穫日数は7月末頃の種では45日、12月の種では120日程度と季節によって差があります。1圃場で年間平均2.5回転の収穫ペースといったところでしょうか」。

主な病害虫は「害虫は夏場のハイマダラノメイガ、春先から発生するマメハモグリバエ、病害は10~11月と5~7月辺りに発生する白さび病と他の産地ではあまり発生しない硫黄病が問題です。いずれも薬剤による適切な防除によって対応しています」とのこと。

今後の目標としては「単価を上げるための努力として反収を増やしたいのと、加工品として漬物の販売を手掛けているので、そちらを広めていきたいですね」と長妻副センター長の弁。生産量の維持拡大に向けた動きは、これからも活発化していくことでしょう。

(2013年1月掲載)

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