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山口県の「はなっこりー」

山口県の「はなっこりー」

和食・洋食・中華料理と様々な料理によく合う野菜が多々ある中で、『はなっこりー』は一押しのニューフェイスとして徐々に知名度を上げ、市場を拡大しています。

中国野菜の「サイシン」と「ブロッコリー」から品種開発された『はなっこりー』は、山口県農林総合技術センターが育成し、1999(平成11)年に品種登録されました。現在、県内はもちろんのこと、関西・関東方面にも出荷され、食卓を彩り鮮やかに飾っています。

山口県農林水産部農業振興課の小山主任技師に県内の栽培状況について伺うと、「2011(平成23)年度の生産面積は17.6ha、出荷量は118tです。収穫時期は9月頃より始まり、翌年の5~6月頃まで収穫されています。摘み取りに労力を要すため、植付時期をずらすなど工夫が必要ですが、冬場にも出荷できるため生産者の収入確保に繋がると好評です。また昨年から中生と晩生の新しい系統が導入され、より安定出荷ができるよう努力を重ねています」。

主な病害虫について山口農林事務所農業部の杉山主任技師は「虫害はチョウ目害虫が、病害は軟腐病が問題です。特に秋口は収穫と虫の防除時期が重なってしまうため、生産者の方にとっては多忙な時期になってしまいます。また病害虫ではないのですが、山間部など冬期の気温が特に低い地域では霜の影響を受けやすいので注意が必要です」とのこと。

出荷された後の鮮度保持が重要なのだそうですが、対策として包装フィルムにも工夫を凝らしているとのこと。また「軽くて扱いやすく女性や高齢者でも栽培しやすいので、山口市名田島地区では若い女性グループが新たに栽培に取り組み始めています」と杉山主任技師は説明してくださいました。

親しみやすいキャラクター(はなっこりん)やテーマソングが作られるなど、PR対策もバッチリ。「ここにしかない」という強みを生かして、今後も広がりを見せていくでしょう。

(2012年9月掲載)

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