デュポン™タイベック®に表裏はあるのですか?
表裏はありますが、マルチとしての機能に差はありませんので、被覆しやすい方向でご使用下さい。
デュポン™タイベック®を被覆すると乾きすぎるというのは本当ですか?
いいえ。デュポン™タイベック®により土壌水分の蒸散が制限され、ゆっくりと乾燥します。未被覆の場合よりも、急激な水分ストレスを緩和できます。
何故、デュポン™タイベック®により土壌温度が下がるのですか?
デュポン™タイベック®の光反射率は極めて高く、光をほとんど吸収・透過しないため、熱エネルギーが土壌に伝わらないためです。(地温抑制効果のグラフ参照)
デュポン™タイベック®の光反射は、他の農業用資材と比べてそんなに違うのですか?
デュポン™タイベック®の光反射率は紫外~可視光域で平均90%以上あります。一見光反射率が高そうな白やシルバーのフィルムでも40~80%程度しかありません。また、他の資材が主にミラー反射(入光角度により反射率が違う)なのに対して、デュポン™タイベック®は乱反射(入光角度への依存が少ない)なので、より均一に反射します。これにより効果的な着色促進も期待されます。
透湿性と通気性の意味の違いと、効果の違いは何ですか?
透湿性は、水蒸気の透過の意味で、土壌水分が蒸発し外部に放出するのに必要な機能で水分ストレスに影響します。通気性は、空気(ガス)の透過の意味で根より排出される炭酸ガスを外部に放出するのに必要な機能で、樹勢維持に影響します。2つとも柑橘マルチには不可欠な要素です。
デュポン™タイベック®を長く使用するにはどうしたら良いですか?
デュポン™タイベック®を劣化させる要因は、積算紫外線量です。収穫後は回収し納屋に保管することで積算量を減少できます。放置される場合は黒ポリなどでカバーし、紫外線を遮断することをお勧めします。
使用済みデュポン™タイベック®はどのように廃棄したらよいですか?
各地区毎のその他の排出物を含めた廃棄運用方針に従って下さい。デュポン™タイベック®やその他の農ポリを分別回収可能な場合、理想は“サーマル・リサイクル”又は“フィードストック・リサイクル”と呼ばれる方法で、セメント工場等の助燃剤として利用する方法です。デュポン™タイベック®は高純度の高密度ポリエチレンでできており、燃焼させてもダイオキシン等有害物質の発生はありません。