アタックショット乳剤とはどんな除草剤ですか?
だいず生育期(本葉2葉期~開花期)に全面茎葉散布で使用することができ、一年生広葉雑草に対して効果のあるだいず用除草剤です。 特にシロザ、アオゲイトウ等のヒユ科、ヒロハフウリンホオズキ、イヌホオズキ等のナス科雑草、イチビに対して高い効果を示します。 また、帰化アサガオ類やアレチウリに対しても効果があるため、体系防除の一部として使用することができます。 処理翌日には効果が発現し、速やかに雑草を枯死もしくは生育を抑制させることができます。しかし、薬液がかかっただいずの葉には薬害症状(褐変・縮葉・白化等)が現れます。 処理後に新しく展開する葉への影響はありませんので、薬害症状は次第に目立たなくなります。
アタックショット乳剤を効果的に使用するために、気を付けるべきポイントはありますか?
本剤を効果的にご使用いただくために、以下の点に留意して下さい。 ①土壌処理剤との体系処理でお使いください。 ②発生している雑草の種類を確認し、それぞれの雑草の処理適期を逃さないよう散布してください(処理適期につきましては、技術資料もしくは詳細情報ページの殺草スペクトラムをご参照ください)。 ③だいずの株元の雑草にも薬液がしっかりかかるように散布してください。 ④イネ科雑草、アメリカセンダングサ、タデ類が発生する圃場では、これら雑草に有効な除草剤との体系でお使い下さい。 ⑤除草剤用のドリフト低減ノズルを用い、均一に散布してください。 ⑥処理後6時間以内の降雨は効果を減ずることがあるので、天候をよく見極めてから散布してください。
だいずに対する薬害とは具体的にどのような症状ですか?
主に赤褐色斑点、葉脈赤褐色化、白化、縮葉といった症状が現れます。アタックショット乳剤の成分は移行性がないため、薬液のかかった部分にだけ薬害症状がでます。処理後に新しく展開する葉には、薬害症状が出ませんので、だいずの生育が進むにつれて、薬害症状は目立たなくなります。
薬害症状をなるべく軽減するためにはどうすればいいですか?
以下の条件では、アタックショット乳剤の薬害症状を助長する恐れがありますので、さけてください。 ①重複散布 ②他の茎葉処理剤との混用 ③展着剤の加用 ④殺菌・殺虫剤用の粒径の細かいノズルによる散布 ⑤低温、長雨、排水不良等により、だいずが軟弱気味に生育している場合
具体的にどのような雑草に対して効果がありますか?
具体的な雑草名につきましては技術資料及び詳細情報ページに掲載されています殺草スペクトラム表をご参照ください。
だいずの品種と薬害程度の関係について教えてください。
アタックショット乳剤は、その薬害特性から品種を問わず、散布直後の初期薬害(褐変・縮葉・白化等)は必ず生じます。品種と薬害程度の関係については多くの取り組みがあり、農研機構をはじめとする公的研究機関及び自社試験等で得られた知見より、本剤の品種別の薬害リスクを一覧表にまとめています(技術資料及びその他・事例に掲載されています品種別薬害一覧表をご参照ください)。
「購入する際は、購買窓口等に用意している使用確認書の提出が必要となります」とのことですが、使用確認書とはどのようなものでしょうか?
使用確認書は、アタックショット乳剤の特徴、使用上の注意点等を十分理解してから、使用していただくために、購入窓口等で記入、提出していただく書類になります。 使用確認書には、アタックショットを使用する際の注意事項が記載されており、それぞれの注意事項を確認後に✔をいれます。そして、実際に使用するだいずの品種名、使用面積、購入本数をご記入いただき、購買窓口等に提出をお願い致します。 (使用確認書の見本につきましては、概要欄の「地域限定販売及び使用確認書の提出について」の項目にリンクがありますので、そこをクリックしてご参照ください)
アタックショット乳剤の推奨使用時期はありますか?
技術資料及び詳細情報ページの中に問題雑草別の体系防除モデルが掲載されていますので、参考にしていただければと思います。あくまでモデルですので、耕種概要や気象条件、作業スケジュールとの兼ね合い等を考慮して、散布する時期を決めて頂いても、特に問題ありません。