立枯病(ゾイシアデクライン)(グリーンに多発した立枯病)

立枯病(ゾイシアデクライン)

2023.10.10

病原菌:Gaeumannomyces graminis var. graminis
ゴイマノマイセス・グラミニス・バラエティ・グラミニス

立枯病(ゾイシアデクライン)-発生消長

  • 発生部位ほふく茎、葉鞘、葉身
  • 発病適温20~25℃
  • 発生動向
    ノシバおよびコウライシバに発生する病害である。しずみ症と称されている病害の1種である。萌芽期から初夏および秋期に発生する。
  • 初発のでかたと被害
    萌芽後に直径10~50㎝程度、円形または不定形、淡褐色~褐色のパッチが発生する。休眠期の始めに白色から淡褐色のパッチが発生することもある。
  • 多発時の被害
    パッチが多発、融合し、大型不定形を呈する。罹病芝は地下部、地上部ともに生育が悪くなり、芽数が減少してしずみ症状を呈する。罹病芝は外側の葉から褐変し、枯死する。
    通常、春期のパッチは盛夏には回復するが、激発すると盛夏になってもパッチが回復せず、デポットとなって残る。
  • 診断のポイント
    罹病芝の地際部葉鞘上に黒褐色の菌糸束と菌足が形成されるので、ルーペまたは顕微鏡観察により確認する。
  • 丸和バイオケミカル(株)の取扱薬剤
    セルカディスフロアブル、パッチコロン水和剤、丸和レキシコン
立枯病(ゾイシアデクライン)(グリーンに多発した立枯病)

グリーンに多発した立枯病

立枯病(ゾイシアデクライン)(フェアウェイに多発した立枯病)

フェアウェイに多発した立枯病

立枯病(ゾイシアデクライン)(フェアウェイに多発した小型パッチ)

フェアウェイに多発した小型パッチ

立枯病(ゾイシアデクライン)(発生初期のパッチ)

発生初期のパッチ

立枯病(ゾイシアデクライン)(進行中のパッチ)

進行中のパッチ

立枯病(ゾイシアデクライン)(大小様々なパッチ)

大小様々なパッチ

立枯病(ゾイシアデクライン)(盛夏に発生した大型パッチ①)

盛夏に発生した大型パッチ

立枯病(ゾイシアデクライン)(盛夏に発生した大型パッチ②)

盛夏に発生した大型パッチ

立枯病(ゾイシアデクライン)(晩秋に発生した小型パッチ①)

晩秋に発生した小型パッチ

立枯病(ゾイシアデクライン)(晩秋に発生した小型パッチ②)

晩秋に発生した小型パッチ

立枯病(ゾイシアデクライン)(晩秋に発生した大型パッチ)

晩秋に発生した大型パッチ

立枯病(ゾイシアデクライン)(芽数が減少したパッチ)

芽数が減少したパッチ

立枯病(ゾイシアデクライン)(罹病芝葉鞘上の菌糸①)

罹病芝葉鞘上の菌糸

立枯病(ゾイシアデクライン)(罹病芝葉鞘上の菌糸②)

罹病芝葉鞘上の菌糸

立枯病(ゾイシアデクライン)(罹病芝葉上の菌糸①)

罹病芝葉上の菌糸

立枯病(ゾイシアデクライン)(罹病芝葉上の菌糸②)

罹病芝葉上の菌糸

立枯病(ゾイシアデクライン)(菌足と菌糸①)

菌足と菌糸

立枯病(ゾイシアデクライン)(菌足と菌糸②)

菌足と菌糸

文・写真:
丸和バイオケミカル株式会社 開発本部 顧問
農学博士田中明美(たなかあけみ)

1963年生まれ
1985年に香川大学農学部を卒業後、香川大学大学院農学研究科、愛媛大学大学院連合農学研究科に進み、1993年2月に博士(農学)取得。
1993年4月より、香川大学名誉教授 谷利一博士のもとで緑地科学研究会 主任研究員として芝草病害に関する研究・調査に従事する。谷博士の逝去後は(有)緑地科学研究会を設立し、2018年5月まで代表取締役として活動した。
2018年6月より丸和バイオケミカル(株)開発本部 技術顧問として、芝草病害に関する研究および芝草殺菌剤の開発に関わっている。

よく見られている情報
カテゴリー
  • 農薬登録の変更情報をいち早くお届け!メルマガ登録
  • LINE友達登録でお役立ち情報配信中

お問い合わせ

雑草や害虫など一人ひとりのお悩みに合わせた解決策をご提案します。
まずはお気軽にご相談ください。