アタックショット®乳剤


だいず畑のやっかいな雑草を狙い撃つ!

除草剤 農耕地
アタックショット乳剤

だいず生育期の全面茎葉散布で主要な一年生広葉雑草の防除ができ、また難防除雑草(帰化アサガオ類等)の有望な対策剤としても注目されています。一方、だいずに対して処理時の展開葉に比較的強い薬害(褐変、縮葉等)が発生するなど使用上注意を要する点が多々あります。
※本商品は販売地域限定商品とさせていただいております。購入の際は、購買窓口等に用意している使用確認書の提出が必要となります(「地域限定販売及び使用確認書の提出について」の項目をご参照ください)。

登録番号
第24046号
有効成分
フルチアセットメチル2.0%
毒性
普通物
有効年限
4年
性状
淡黄色澄明可乳化油状液体
RACコード
HRAC:14
お問い合わせ
お電話
アグロ普及部
03-5296-2345


基本情報・適用表

対象作物名

だいず

登録内容(適用表)

作物名 適用雑草名 使用時期 10アールあたり使用量 本剤の使用回数 使用方法 フルチアセットメチルを含む農薬の総使用回数
薬量 希釈水量
だいず 一年生広葉雑草 本葉2葉期~開花前
(雑草生育期)
但し、収穫45日前まで
30~50mℓ 100ℓ 1回 雑草茎葉散布又は全面散布 1回
  • ※「えだまめ」には使用しないでください。

最新の農薬登録の変更情報をメールでお知らせ

注意事項

  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
  • キク科、カヤツリグサ科には効果が劣る場合があるので、それらが優占するほ場での使用はさけてください。
  • 本剤の使用により、処理時に展開していただいずの葉に褐変、縮葉等の薬害を生じることがあります。薬害の程度やその後の生育状況によって収量に影響が出る場合もあるので、気象条件、栽培条件等によりだいずが生育不良の場合又は生育不良が予想される場合には使用をさけてください。
  • 散布液が霧状になると薬害が強く出ることがあるため、除草剤用のドリフト低減ノズルを使用してください。
  • 寒地においては、薬害が強く出ることがあるため、だいずの葉にかからないように畦間株間に散布してください。
  • 発生前の雑草に対する土壌処理効果はないので、雑草の発生が揃ってから処理を行ってください。
  • 雑草茎葉にかかるよう、まきむらのないように均一に散布してください。
  • 本剤の散布適期は雑草生育期(草丈10cm以下)であり、生育の進んだ雑草には効果が劣るので時期を失しないように散布してください。
  • イネ科雑草に対する除草効果は期待できないので、イネ科雑草対象の土壌処理剤または茎葉処理剤と体系処理を行ってください。
  • 処理後6時間以内の降雨は効果を減ずることがあるので、天候をよく見極めてから処理してください。
  • 薬害が強く出ることがあるため、重複散布及び展着剤の加用はさけてください。
  • 周辺の作物や樹木などにはかからないように十分注意して散布してください。
  • 本剤の使用前後には必ず散布器具を洗浄してください。容器などは使用後に十分に洗浄し、廃液は河川に流さず環境に影響がないように適切に処理してください。
  • 原液は眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時には保護メガネを着用して薬剤が眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けてください。
  • 原液は皮ふ対して刺激性があるので、散布液調製時には不浸透性手袋を着用して薬剤が皮ふに付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
  • 本剤は危険物第四類第三石油類に属するので火気には十分注意してください。
  • 火災時は、適切な保護具を着用し水・消火剤等で消火に努めてください。
  • 漏出時は、保護具を着用し布・砂等に吸収させ回収してください。
  • 移送取扱いは、ていねいに行ってください。

魚毒性等:使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
保管:密栓し、火気や直射日光をさけ、食品と区別して、直射日光の当たらない冷涼な所に保管してください。

  • 本剤の使用に当っては、必ずラベルをよくお読みください。また使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けていただくよう、お願い申し上げます。

特長

  • だいず生育期(本葉2葉期~開花前)の全面茎葉散布で一年生広葉雑草の防除ができるため、省力的です。
  • シロザ、アオゲイトウ等のヒユ科、ヒロハフウリンホオズキ、イヌホオズキ等のナス科雑草、イチビに高い効果を示します。帰化アサガオ類に対しても有望な対策剤として注目されています。
  • 処理翌日には効果が発現し、速やかに枯死、生育抑制に至ります。
  • 薬液がかかっただいずの葉には薬害症状(褐変・縮葉・白化等)が現れますが、処理後に新しく展開する葉への影響はなく、次第に目立たなくなります。
  • 薬害からの回復の様子

使い方

  • 土壌処理剤との体系処理でお使いください。
  • 発生している雑草の種類を確認し、それぞれの雑草の処理適期を逃さないよう散布してください。
  • だいずの株元の雑草にも薬液がしっかりかかるように散布してください。
  • イネ科雑草、アメリカセンダングサ、タデ類が発生する圃場では、これらの雑草に有効な除草剤との体系でお使いください。
  • 除草剤用のドリフト低減ノズルを用い、均一に散布してください。
  • 処理後6時間以内の降雨は効果を減ずることがあるので、天候をよく見極めてから散布してください。

地域限定販売及び使用確認書の提出について

アタックショット乳剤は生育期に全面散布できる新規だいず用除草剤として大変注目されておりますが、散布直後の薬害の発生や、雑草によっては効果の程度に違いがあるなどの特徴から、薬剤の特性をきちんとお伝えし、十分なご理解をいただいた上での使用をお願いしております。
そのため、都道府県の行政機関・指導機関・流通関係の方々と十分な協議の上、普及基盤が整ったと判断できる地域より順次販売を開始させていただいております。
また、販売を開始した地域においては、薬剤特性を使用者の皆様にご理解いただく必要があることから、購入前に「アタックショット乳剤 使用確認書」の提出をお願いしております。
お手数をお掛けしますが、このような方針がありますことをご了承ください。
※使用確認書見本はこちらをクリックしてください



その他・事例

殺草スペクトラム

公的機関の試験において、だいず畑の雑草に対する効果は以下の通りとなります(2019年1月の知見に基づく)。
アタックショット乳剤を使用する際は殺草評価(◎~×)だけでなく、適用葉齢にも気を付けてください。適用葉齢を過ぎた後の処理では効果が劣る場合があります。

科名 雑草名 フルチアセットメチルの評価 適齢葉齢
(または草丈)
ヒユ科 シロザ 10cmまで
イヌビユ
ホソアオゲイトウ
ナス科 ヒロハフウリンホオズキ 5葉期
イヌホオズキ
オオイヌホオズキ
スベリヒユ科 スベリヒユ 10cmまで
タデ科 イヌタデ 2葉期まで
トウダイグサ科 エノキタデ 5cmまで
ツユクサ科 ツユクサ ×
カロライナツユクサ 4葉期まで
マルバツユクサ ○~△ 3葉期まで
アオイ科 イチビ 10cmまで
ニシキアオイ 10cmまで
ザクロソウ科 ザクロソウ 10cmまで
ヒルガオ科 マルバルコウ 5葉期まで
マルバアメリカアサガオ ○~△ 3葉期まで
マメアサガオ ○~△ 3葉期まで
ホシアサガオ 3葉期まで
ウリ科 アレチウリ ○~△ 5葉期まで
キク科 アメリカセンダングサ ×
オオオナモミ 2葉期まで
タカサブロウ ○~△ 10cmまで
ノボロギク 4葉期まで
ハキダメギク 4対まで
マメ科 クサネム 2葉期まで
カヤツリグサ科 カヤツリグサ 4葉期まで
ナデシコ科 ハコベ ×
イネ科 メヒシバ ×
イヌビエ ×

効果指標 ◎:効果がとても高い ○:効果が高い △:効果にムラがある ×:効果がない
科名の分類はAPG植物分類体系に基づく
注)公的試験、またはそれに準じる試験成績から作成
薬量:50㎖/10a  希釈水量:100ℓ/10a
アサガオ類、アレチウリ、エノキグサには枯死に至らない場合でも、生育抑制が認められます。

推奨する処理方法

土壌処理剤との体系処理でお使いください。
また、雑草の発生の多いほ場や難防除雑草が問題となっているほ場では、他の茎葉処理剤や耕種的防除(中耕培土等)を組み合わせた体系的な管理を行ってください。
○問題雑草別の体系防除モデル例
※あくまでモデル例ですので、耕種概要や気象条件、作業スケジュールとの兼ね合い等を考慮して、散布する時期を決めて頂いても、特に問題ありません。

1、シロザ/ヒユ類/ホオズキ類が優占して問題となっているほ場

対象雑草の適用葉齢(草丈)に注意しながら雑草が生えそろってから散布する。

2、アサガオ類が問題となっているほ場

だいず2葉期になったらすぐにアタックショットを散布し、初期発生のアサガオ類を防除。
⇒後発生のアサガオ類は他の茎葉処理剤・中耕培土等を組み合わせて防除する。

だいずに対する薬害症状

薬液がかかっただいずの葉には薬害症状(褐変・縮葉・白化等)が現れます。ただし、処理後に新しく展開する葉への影響はなく、次第に目立たなくなります。
○典型的な薬害症状

○薬害からの回復の様子
薬害は生じますが、その後展開する新葉には影響が見られず、次第に目立たなくなります。

品種と薬害の関係

アタックショット乳剤は、その薬害特性から品種を問わず、散布直後の初期薬害(褐変・縮葉・白化等)は必ず生じます。品種と薬害程度との関係については多くの取り組みがあり、農研機構をはじめとする公的研究機関及び自社試験等で得られた知見より、本剤の品種別の薬害リスクをまとめると以下のようになります(2019年1月の知見に基づく)。

作物名 品種名 東北・北陸 関東以西
あ行 青丸君
あきみやび
あやこがね
岩手みどり
エンレイ
おおすず
オオツル
か行 雁喰物語
きぬさやか
ギンレイ
行田在来
黒千石
ことゆたか
さ行 サチユタカ
里のほほえみ
シュウリュウ
シュウレイ
新2号 × ×
すずおとめ
すずこがね
すずほのか
すずほまれ
た行 タチナガハ
タチユタカ
タマホマレ
丹波黒
タンレイ
トヨシロメ
な行 ナカセンナリ
納豆小粒
ナンブシロメ
は行 はたむすめ
ハタユタカ
白光
ハツサヤカ
秘伝
ふくいぶき
フクユタカ
ま行 操大豆 × ×
ミヤギシロメ
むらゆたか
や行 夢さよう
ら行 リュウホウ

注)公的試験、またはそれに準じる試験事例から作成   薬量:50mℓ/10a 希釈水量:100ℓ/10a 処理時期:だいず2~4葉期

  • ○:使用可能と推定できる品種 △:生育が強く抑制された事例がある品種 ×:使用できない品種 空欄:十分な知見がない品種


よくあるご質問

アタックショット乳剤とはどんな除草剤ですか?

だいず生育期(本葉2葉期~開花期)に全面茎葉散布で使用することができ、一年生広葉雑草に対して効果のあるだいず用除草剤です。 特にシロザ、アオゲイトウ等のヒユ科、ヒロハフウリンホオズキ、イヌホオズキ等のナス科雑草、イチビに対して高い効果を示します。 また、帰化アサガオ類やアレチウリに対しても効果があるため、体系防除の一部として使用することができます。 処理翌日には効果が発現し、速やかに雑草を枯死もしくは生育を抑制させることができます。しかし、薬液がかかっただいずの葉には薬害症状(褐変・縮葉・白化等)が現れます。 処理後に新しく展開する葉への影響はありませんので、薬害症状は次第に目立たなくなります。

アタックショット乳剤を効果的に使用するために、気を付けるべきポイントはありますか?

本剤を効果的にご使用いただくために、以下の点に留意して下さい。 ①土壌処理剤との体系処理でお使いください。 ②発生している雑草の種類を確認し、それぞれの雑草の処理適期を逃さないよう散布してください(処理適期につきましては、技術資料もしくは詳細情報ページの殺草スペクトラムをご参照ください)。 ③だいずの株元の雑草にも薬液がしっかりかかるように散布してください。 ④イネ科雑草、アメリカセンダングサ、タデ類が発生する圃場では、これら雑草に有効な除草剤との体系でお使い下さい。 ⑤除草剤用のドリフト低減ノズルを用い、均一に散布してください。 ⑥処理後6時間以内の降雨は効果を減ずることがあるので、天候をよく見極めてから散布してください。

だいずに対する薬害とは具体的にどのような症状ですか?

主に赤褐色斑点、葉脈赤褐色化、白化、縮葉といった症状が現れます。アタックショット乳剤の成分は移行性がないため、薬液のかかった部分にだけ薬害症状がでます。処理後に新しく展開する葉には、薬害症状が出ませんので、だいずの生育が進むにつれて、薬害症状は目立たなくなります。

薬害症状をなるべく軽減するためにはどうすればいいですか?

以下の条件では、アタックショット乳剤の薬害症状を助長する恐れがありますので、さけてください。 ①重複散布 ②他の茎葉処理剤との混用 ③展着剤の加用 ④殺菌・殺虫剤用の粒径の細かいノズルによる散布 ⑤低温、長雨、排水不良等により、だいずが軟弱気味に生育している場合

具体的にどのような雑草に対して効果がありますか?

具体的な雑草名につきましては技術資料及び詳細情報ページに掲載されています殺草スペクトラム表をご参照ください。

だいずの品種と薬害程度の関係について教えてください。

アタックショット乳剤は、その薬害特性から品種を問わず、散布直後の初期薬害(褐変・縮葉・白化等)は必ず生じます。品種と薬害程度の関係については多くの取り組みがあり、農研機構をはじめとする公的研究機関及び自社試験等で得られた知見より、本剤の品種別の薬害リスクを一覧表にまとめています(技術資料及びその他・事例に掲載されています品種別薬害一覧表をご参照ください)。

「購入する際は、購買窓口等に用意している使用確認書の提出が必要となります」とのことですが、使用確認書とはどのようなものでしょうか?

使用確認書は、アタックショット乳剤の特徴、使用上の注意点等を十分理解してから、使用していただくために、購入窓口等で記入、提出していただく書類になります。 使用確認書には、アタックショットを使用する際の注意事項が記載されており、それぞれの注意事項を確認後に✔をいれます。そして、実際に使用するだいずの品種名、使用面積、購入本数をご記入いただき、購買窓口等に提出をお願い致します。 (使用確認書の見本につきましては、概要欄の「地域限定販売及び使用確認書の提出について」の項目にリンクがありますので、そこをクリックしてご参照ください)

アタックショット乳剤の推奨使用時期はありますか?

技術資料及び詳細情報ページの中に問題雑草別の体系防除モデルが掲載されていますので、参考にしていただければと思います。あくまでモデルですので、耕種概要や気象条件、作業スケジュールとの兼ね合い等を考慮して、散布する時期を決めて頂いても、特に問題ありません。


お問い合わせ
お電話
アグロ普及部
03-5296-2345

最新の農薬登録の変更情報をメールでお知らせ

お問い合わせ

雑草や害虫など一人ひとりのお悩みに合わせた解決策をご提案します。
まずはお気軽にご相談ください。