ピラジフルミド
豊かな収穫へ行進!!
- 基本情報

- 種別
- 殺菌剤
- 適用場面
- 農耕地
菌核病、うどんこ病、灰色かび病などの幅広い病害に高い効果を示す殺菌剤です。浸達性、移行性があり、治療・予防・耐雨・残効性に優れています。
登録番号 | 第24071号 |
---|---|
毒性 | 普通物 |
有効年限 | 3年 |
性状 | 類白色水和性粘稠懸濁液体 |
包装 | 250ml×20 |
有効成分 | ピラジフルミド20.0% |
その他成分 | ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル1.0% |
対象作物名
あずき、いんげんまめ、豆類(未成熟、ただし、さやえんどうを除く)、さやえんどう、トマト、ミニトマト、なす、きゅうり、にがうり、すいか、メロン、はくさい、キャベツ、ブロッコリー、レタス、非結球レタス、たまねぎ、ねぎ、いちご、ピーマン、きく、ばら、りんどう、トルコギキョウ、花き類・観葉植物(ばら、きく、りんどう、トルコギキョウを除く)特長
- 新規有効成分ピラジフルミドを配合した野菜用SDHI殺菌剤であり、菌核病、うどんこ病、灰色かび病といった幅広い病害に高い効果を発揮します。
- SDHI殺菌剤の中で唯一ピラジンカルボキサミド骨格を持ち、病害への高い効果と、適用作物への高い安全性を実現しています。
- 天敵や有用昆虫、環境生物への影響が少なく、様々な場面で使いやすい殺菌剤です。
- 菌核病のセルトレイ灌注処理紹介MOVIEはコチラ
登録内容
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の 使用回数 | 使用方法 | ピラジフルミドを 含む農薬の総使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
あずき いんげんまめ 豆類(未成熟、ただし、さやえんどうを除く) |
菌核病 灰色かび病 |
2000~ 4000倍 | 100~300 L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 | 3回以内 |
さやえんどう | 菌核病 灰色かび病 褐紋病 |
||||||
トマト ミニトマト |
灰色かび病 葉かび病 うどんこ病 菌核病 |
||||||
すすかび病 | 2000倍 | ||||||
なす | 灰色かび病 すすかび病 菌核病 うどんこ病 |
2000~4000倍 | |||||
きゅうり | 灰色かび病 菌核病 うどんこ病 褐斑病 |
||||||
つる枯病 | 2000倍 | ||||||
にがうり | うどんこ病 | 2000~4000倍 | |||||
すいか | 菌核病 うどんこ病 つる枯病 |
||||||
メロン | つる枯病 うどんこ病 菌核病 |
||||||
はくさい | 黒斑病 白斑病 菌核病 |
3回以内 (灌注は1回以内) |
|||||
菌核病 苗立枯病 (リゾクトニア菌) |
100倍 | セル成型育苗トレイ1箱または、ペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り0.5L | 育苗期後半~定植当日 | 1回 | 灌注 | ||
キャベツ | 菌核病 苗立枯病 (リゾクトニア菌) 根朽病 |
||||||
菌核病 | 16倍 | 1.6 L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 無人航空機による散布 | ||
32倍 | 3.2 L/10a | ||||||
菌核病 株腐病 根朽病 |
2000~4000倍 | 100~300 L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 | ||
ブロッコリー | 菌核病 黒すす病 |
2000~4000倍 | 100~300 L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 | 3回以内 |
16倍 | 1.6L/10a | 無人航空機による散布 | |||||
32倍 | 3.2L/10a | ||||||
レタス 非結球レタス |
菌核病 灰色かび病 すそ枯病 |
2000~4000倍 | 100~300 L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 | 3回以内 (灌注は1回以内) |
菌核病 すそ枯病 |
100倍 | セル成型育苗トレイ1箱または、ペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り0.5L | 育苗期後半~定植当日 | 1回 | 灌注 | ||
たまねぎ | 灰色かび病 灰色腐敗病 小菌核病 |
2000~4000倍 | 100~300 L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 | 3回以内 |
ねぎ | 黒腐菌核病 | 100倍 | セル成型育苗トレイ1箱または、ペーパーポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5~4L)当り0.5L | 育苗期後半~定植当日 | 1回 | 灌注 | 3回以内 (灌注は1回以内) |
黒斑病 葉枯病 小菌核腐敗病 |
2000~4000倍 | 100~300 L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 | ||
さび病 黒腐菌核病 |
2000倍 | ||||||
いちご | うどんこ病 灰色かび病 |
2000~4000倍 | 3回以内 | ||||
ピーマン | うどんこ病 黒枯病 灰色かび病 |
||||||
きく | 白さび病 | 発病初期 | |||||
うどんこ病 | 4000倍 | ||||||
ばら | うどんこ病 黒星病 |
||||||
りんどう | 黒斑病 花腐菌核病 |
2000倍 | |||||
うどんこ病 | 4000倍 | ||||||
トルコギキョウ | |||||||
斑点病 | 2000~4000倍 | ||||||
花き類・観葉植物 (ばら、きく、りんどう、トルコギキョウを除く) |
うどんこ病 | 4000倍 |
注意事項
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- 使用前によく振ってから使用してください。
- 散布量は、対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせて調節してください。
- 薬剤耐性菌の出現を防ぐため、本剤の過度の連用はさけ、なるべく作用性の異なる薬剤との輪番で使用してください。
- 灌注で使用する場合には、次の注意事項を守ってください。
- 調製液をセル成型育苗トレイ又はペーパーポット上方から全体に行き渡るように灌注してください。また、薬剤の効果を十分に発現させるために、処理直前や直後の灌水はさけてください。
- キャベツ又ははくさいの苗立枯病に使用する場合、リゾクトニア菌による苗立枯病には有効ですが他の病原菌による苗立枯病には効果が劣るので、リゾクトニア菌以外による苗立枯病の混発が予想される場合には他の有効な薬剤と組み合わせて使用してください。
- キャベツの根朽病に使用する場合、育苗期間中の感染が主であるため、育苗期間を主体に使用することをおすすめします。
- レタスのすそ枯病に使用する場合、灌注処理での効果は生育初中期が主体であるため、その後の発生が予想される場合には他の有効な薬剤と組み合わせて使用してください。
- 無人航空機による散布に使用する場合は、次の注意事項を守ってください。
- 散布は散布機種の散布基準に従って実施してください。
- 散布に当っては散布機種に適合した散布装置を使用してください。
- 散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行ってください。
- 散布薬液の飛散によって自動車やカラートタンの塗装等に被害を生じるおそれがあるので、散布区域内の諸物件に十分留意してください。
- 散布終了後は次の項目を守ってください。
- 使用後の空の容器は放置せず、適切に処理してください。
- 機体の散布装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理してください。
- 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをおすすめします。
- 使用の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
保管:直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温な場所に密栓して保管してください。
- 本剤の使用に当っては、必ずラベルをよくお読みください。また使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けていただくよう、お願い申し上げます。
お問い合わせ先
丸和バイオケミカル株式会社
アグロ普及部
TEL:03-5296-2345