シアントラニリプロール(通称:サイアジピル®)
- 基本情報

- 種別
- 殺虫剤
- 適用場面
- 農耕地
ハスモンヨトウ、オオタバコガ等のチョウ目害虫のほか、アブラムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類、キスジノミハムシなど広範囲な害虫に高い効果を示します。
登録番号 | 第24209号 |
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毒性 | 普通物 |
有効年限 | 4年 |
性状 | 類白色水和性粘稠懸濁液体 |
包装 | 250ml×20×2 500ml×20 |
有効成分 | シアントラニリプロール10.3% |
対象作物名
キャベツ、はくさい、だいこん、ブロッコリー、トマト、ミニトマト、きゅうり、レタス、非結球レタス、ピーマン、いちご、えだまめ、だいず、ねぎ、たまねぎ、にんにく、やまのいも、かんしょ、ばれいしょ、かぼちゃ、アスパラガス、未成熟とうもろこし、にんじん、さやいんげん、オクラ、ししとう、たばこ特長
- チョウ目害虫のほか、アブラムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類、キスジノミハムシなど広範囲な害虫に高い効果を示します。
- 10~14日間の残効性を示し、散布剤として長期間、作物を保護します。
- 天敵、訪花昆虫への安全性が高く、IPMプログラムに組み込むことが可能です。
登録内容
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の 使用回数 | 使用方法 | シアントラニリプロールを 含む農薬の総使用回数 |
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キャベツ | コナガ アオムシ ヨトウムシ ハスモンヨトウ ハイマダラノメイガ ウワバ類 オオタバコガ |
2000~4000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 | 4回以内 (定植時までの処理は1回以内、定植後の処理は3回以内) |
アザミウマ類 アブラムシ類 |
2000倍 | ||||||
コナガ アオムシ ヨトウムシ ハスモンヨトウ ハイマダラノメイガ ウワバ類 オオタバコガ アザミウマ類 アブラムシ類 |
20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
はくさい | コナガ アオムシ ヨトウムシ ハスモンヨトウ ハイマダラノメイガ |
2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | 4回以内 (定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内) |
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アブラムシ類 キスジノミハムシ |
2000倍 | ||||||
だいこん | コナガ アオムシ ハイマダラノメイガ カブラハバチ ダイコンハムシ |
2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | 4回以内 (は種時までの処理はは1回以内、は種後の処理は3回以内) |
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アブラムシ類 ハモグリバエ類 キスジノミハムシ |
2000倍 | ||||||
ヨトウムシ | 4000倍 | ||||||
コナガ アオムシ ハイマダラノメイガ カブラハバチ ダイコンハムシ アブラムシ類 ハモグリバエ類 キスジノミハムシ ヨトウムシ |
20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
ブロッコリー | アオムシ ハスモンヨトウ コナガ |
2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | 4回以内 (定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内) |
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アザミウマ類 アブラムシ類 |
2000倍 | ||||||
アオムシ ハスモンヨトウ コナガ アザミウマ類 アブラムシ類 |
20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
トマト ミニトマト |
オオタバコガ | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | 4回以内 (定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内) |
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ハモグリバエ類 コナジラミ類 アザミウマ類 アブラムシ類 |
2000倍 | ||||||
きゅうり | アブラムシ類 コナジラミ類 アザミウマ類 ハモグリバエ類 ウリノメイガ |
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レタス 非結球レタス |
オオタバコガ ハスモンヨトウ ヨトウムシ |
2000~4000倍 | |||||
ハモグリバエ類 アブラムシ類 |
2000倍 | ||||||
ピーマン | オオタバコガ | 2000~4000倍 | |||||
アブラムシ類 コナジラミ類 アザミウマ類 |
2000倍 | ||||||
いちご | アブラムシ類 コナジラミ類 アザミウマ類 |
2000倍 | 4回以内 (灌注は1回以内、散布は3回以内) |
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ハスモンヨトウ | 2000~4000倍 | ||||||
えだまめ | ハスモンヨトウ マメシンクイガ |
100~300L/10a | 散布 | 4回以内 (は種前の処理はは1回以内、は種後の処理は3回以内) |
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アブラムシ類 | 2000倍 | ||||||
ハスモンヨトウ マメシンクイガ |
32倍 | 0.8~2.4L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
アブラムシ類 | 32倍 | 1.6~2.4L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
だいず | ハスモンヨトウ マメシンクイガ |
2000~4000倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 散布 | ||
アブラムシ類 | 2000倍 | ||||||
ハスモンヨトウ マメシンクイガ |
32倍 | 0.8~2.4L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
アブラムシ類 | 32倍 | 1.6~2.4L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
ねぎ | シロイチモジヨトウ アザミウマ類 ハモグリバエ類 |
2000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | 散布 | 4回以内 (定植時までの処理は1回以内、定植後の処理は3回以内(但し、株元灌注は1回以内)) |
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20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | |||||
たまねぎ | シロイチモジヨトウ ハモグリバエ類 ハスモンヨトウ |
2000倍 | 100~300L/10a | 収穫14日前まで | 散布 | 3回以内 | |
アザミウマ類 | 2000~4000倍 | ||||||
シロイチモジヨトウ ハモグリバエ類 ハスモンヨトウ アザミウマ類 |
20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
にんにく | アザミウマ類 ネギコガ |
2000倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 散布 | ||
20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | |||||
やまのいも | ナガイモコガ ハスモンヨトウ アブラムシ類 |
4000倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 散布 | ||
40倍 | 1~3L/10a | 無人航空機による散布 | |||||
かんしょ | ハスモンヨトウ ナカジロシタバ アリモドキゾウムシ イモゾウムシ ヨツモンカメノコハムシ ヒルガオハモグリガ |
4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | |||
40倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | |||||
ばれいしょ | ハスモンヨトウ | 4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | |||
アブラムシ類 | 2000倍 | ||||||
アブラムシ類 | 40倍 | 2~3.2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
かぼちゃ | ハモグリバエ類 | 2000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | 散布 | ||
ハスモンヨトウ | 4000倍 | ||||||
ハスモンヨトウ ハモグリバエ類 |
20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
アスパラガス | ハスモンヨトウ | 4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | |||
アザミウマ類 | 2000倍 | ||||||
未成熟とうもろこし | ムギクビレアブラムシ | 2000倍 | 100~300L/10a | 散布 | |||
アワノメイガ オオタバコガ ツマジロクサヨトウ |
4000倍 | ||||||
ムギクビレアブラムシ アワノメイガ オオタバコガ ツマジロクサヨトウ |
40倍 | 2~3.2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
にんじん | アブラムシ類 | 2000倍 | 100~300L/10a | 散布 | |||
ヨトウムシ ハスモンヨトウ キアゲハ |
4000倍 | ||||||
さやいんげん | ハスモンヨトウ | 4000倍 | |||||
ハモグリバエ類 | 2000倍 | ||||||
オクラ | アブラムシ類 | 2000倍 | 収穫開始3日前まで | ||||
ししとう | アブラムシ類 コナジラミ類 アザミウマ類 |
2000倍 | 収穫前日まで | 4回以内 (灌注は1回以内、散布は3回以内) |
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オオタバコガ | 2000~4000倍 | ||||||
たばこ | ヨトウムシ タバコノミハムシ |
4000倍 | 100~180L/10a | 収穫10日前まで | 2回以内 | 2回以内 |
注意事項
- 使用前によく振ってから使用してください。
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- 散布液調製後はできるだけ速やかに散布してください。
- アルカリ性の農薬や肥料との混用はさけてください。
- やむを得ず、他の薬剤と混用する場合には、事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。
- アスパラガスに使用する場合、銅剤との混用は薬害を生じるおそれがあるので、混用はしないでください。
- きゅうりに使用する場合、TPNを含む農薬との混用は薬害を生じるおそれがあるので、混用はしないでください。
- トマト及びミニトマトに使用する場合、薬害を生じるおそれがあるので、以下のことに注意してください。
- アゾキシストロビンを含む農薬との混用はしないでください。
- アゾキシストロビンを含む農薬を散布した場合には、散布後2週間以上間隔をあけて本剤を使用してください。
- はくさいに使用する場合、展着剤を加用すると薬害を生じる場合があるので、加用に当っては事前にその適否を確認してください。
- 使用液量は、対象作物の生育段階、栽培形態及び使用方法に合わせて調節してください。
- 本剤を無人航空機による散布に使用する場合は次の注意事項を守ってください。
- 散布は散布機種の散布基準に従って実施してください。
- 散布に当っては散布機種に適合した散布装置を使用してください。
- 散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行ってください。
- 過度の連用をさけ、可能な限り作用性の異なる薬剤やその他の防除手段を組み合わせて使用してください。
- つまみ菜・間引き菜には使用しないでください。
- 空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、環境に影響のないよう適切に処理してください。洗浄水はタンクに入れてください。
- 誤飲などのないよう注意してください。
- 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
- 本剤は皮ふに対して弱い刺激性があるので皮ふに付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
- ミツバチに対して影響を与えるおそれがあるので、以下のことに注意してください。
- ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
- 無人航空機による散布で巣箱及びその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しないでください。
- 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけてください。また、地上散布では散布直後から1日後まではミツバチの巣箱を移動させるか、巣門を閉じてください。
- 空容器はほ場などに放置せず、3回以上水洗し、環境に影響のないよう適切に処理してください。洗浄水はタンクに入れてください。
魚毒性等:使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
保管:密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な場所に保管してください。
- 本剤の使用に当っては、必ずラベルをよくお読みください。また使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けていただくよう、お願い申し上げます。
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