ムシラップ®


膜で包んでダニ・アブラムシ・うどんこ病退治(気門封鎖剤)!

殺虫殺菌剤 農耕地

食品添加剤をベースとし物理的な作用により効果を示すため、使用回数の制限がなく抵抗性が発達しにくい殺虫殺菌剤(気門封鎖剤)です。

登録番号
第22477号
有効成分
ソルビタン脂肪酸エステル 70.0%
毒性
普通物
有効年限
5年
性状
黄色澄明可乳化油状液体
RACコード
IRAC:- FRAC:-
お問い合わせ
お電話
アグロ・マーケティング部
03-5296-2345


基本情報・適用表

対象作物名

野菜類、果樹類、花き類・観葉植物、パンジー

登録内容(適用表)

作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用液量 使用時期 本剤の
使用回数
使用方法 ソルビタン
脂肪酸エ
ステルを含
む農薬の
総使用回数
野菜類 アブラムシ類
ハダニ類
コナジラミ類
うどんこ病
500倍 100~
300L/10a
収穫前日
まで
散布
果樹類 アブラムシ類
ハダニ類
200~
700L/10a
花き類・
観葉植物
アブラムシ類
ハダニ類
100~
300L/10a
発生初期
うどんこ病 発病前~
発病初期
灰色カビ病
(パンジー)

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注意事項

  • 病害虫にむらなくかかるよう作物全体にていねいに十分散布してください。
  • 病害虫の発生が多い場合は効果が十分に発揮されないこともあるので、5 ~ 7 日間隔で連続散布することをおすすめします。
  • うどんこ病及び灰色かび病の防除に使用する場合、発病後では十分な効果が得られないことがあるため、発病前~発病初期に散布してください。
  • 灰色かび病が多発すると本剤は効果がやや低いので、他剤と併用してください。
  • 作物の幼苗期、高温時など一般に薬害の生じやすい条件では、本剤の使用をさけてください。
  • いちごに使用する場合、品種により果実に薬害を生じるおそれがあるので、事前に使用品種における薬害の有無を確認してください。
  • かんきつに使用する場合、果実に薬害を生じるおそれがあるので、着色始期(蛍尻期)以降及びハウス等の施設栽培では使用をさけてください。
  • ぶどうに使用する場合、無袋栽培は果実肥大期(小豆大)以降、有袋栽培は果実肥大期(小豆大)以降袋かけ前までの散布では、果粉の溶脱を生じることがあるので十分注意してください。
  • おうとうに使用する場合、果実に薬害を生じるおそれがあるので、開花~収穫までは使用をさけてください。
  • キノン系、キノキサリン系、ストロビルリン系、アニリド系薬剤との同時施用は、薬害を生じるおそれがあるので使用しないでください。
  • 展着剤は加用しないでください。
  • 本剤は低温(10 ℃以下)で放置された場合、一部白濁沈殿を生じる場合があるので、使用の際にはあらかじめ透明液体にもどしてから(10 ℃以上に置いておくか、温湯を用いて溶かす)使用してください。なお、一部白濁沈殿が生じた場合でも本剤の品質には問題はありません。
  • 空ビンは圃場などに放置せず、環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 適用作物群に属する作物または、その新品種に本剤を初めて使用する場合、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをおすすめします。
  • 眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください(刺激性)
  • 皮ふに付着しないように注意してください。皮ふに付いた場合は直ちに石けんでよく洗い落としてください(弱い刺激性)
  • 散布時は、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをして、衣服を換えてください。
  • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
  • かぶれやすい人は取扱いに十分注意してください。
  • 危険物第四類第二石油類に属するので火気には十分注意してください。

保管:飲食物・食器類やペットのえさと区別し、直射日光をさけ、密栓して、火気をさけ、小児の手の届かない場所に保管してください。

  • 本剤の使用に当たっては、必ずラベルをよくお読みください。また使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けていただくよう、お願い申し上げます。

特長

  • ハダニ類やアブラムシ類などの微小害虫やうどんこ病、パンジーの灰色かび病に対して、薬液の膜で覆うことによって効果を発揮します。
  • ハダニ類やアブラムシ類に対しては、気門を封鎖して効果を発揮する「気門封鎖剤」です。
  • 物理的な作用による効果なので抵抗性がつきにくい薬剤です。
  • 登録作物が幅広いので、登録農薬の少ない作物にも使えます。


よくあるご質問

ムシラップはミツバチ、マルハナバチに対して影響がありますか?

薬液が直接虫体にかかると影響が出る可能性があります。作物体表面の薬液が乾いてしまえば影響ありませんので、散布翌日に放飼されることをお勧めします。

ムシラップは天敵(カブリダニ類)に影響がありますか?

天敵放飼直後、定着前の散布は影響及ぼしますので放飼前または天敵定着後にお使いください。定着の目安は放飼後1~2週間(但し、厳冬期は3~4週間)前後です。やむを得ず天敵定着前に使用する場合は、全面散布ではなく、ハダニ類等の発生箇所へのスポット散布をお勧めします。

ムシラップは有機JASの認定資材になっていますか? また、特別栽培農産物ではどのような扱いになりますか?

本剤は食品添加物を有効成分とする農薬ですが、有機JAS資材には認定されておりません(有機JAS栽培では使用することはできません)。また、特別栽培農産物につきましては各都道府県独自の基準に基づいて運用されています。当該都道府県の認証担当部署にお問い合わせください。

うどんこ病への効果のメカニズムを教えてください。

葉面上のうどんこ病に本剤を処理すると物理的な作用により胞子が洗い流され、また胞子形成および胞子からの発芽を抑えることにより病気の進展を抑制します。

注意事項に「いちごに使用する場合、品種により果実に薬害を生じるおそれがある」との記述があります。どのような品種ですか?

果皮が柔らかい品種(章姫)で、冬期~春期の薬液が乾きにくい時期において、完全着色期(完熟期)に果皮に障害が出た事例があります。

アザミウマに対して効果はありますか?

実用上十分な効果は得られません。


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