ハーモニー®DF


麦の生育期に散布できる低薬量除草剤

除草剤 農耕地

スルホニルウレア系の除草剤です。麦畑や草地に発生する雑草に対し、きわめて高い効果のある茎葉処理型除草剤です。

登録番号
第24468号
有効成分
チフェンスルフロンメチル75.0%
毒性
普通物
有効年限
4年
性状
淡褐色水和性微粒及び細粒
RACコード
HRAC:2
お問い合わせ
お電話
アグロ普及部
03-5296-2345


基本情報・適用表

対象作物名

小麦、 大麦、 飼料用とうもろこし

適用場所

牧野、草地

登録内容(適用表)

作物名 適用場所 適用雑草名 使用時期 使用量 本剤の使用回数 使用方法 チフェンスルフロンメチルを含む農薬の総使用回数
薬量 希釈水量
小麦 一年生広葉雑草 春播栽培の小麦3~5葉期 3~5g/10a 通常散布
50~100ℓ/10a
少量散布
25~50ℓ/10a
1回 雑草茎葉散布又は全面散布 1回
ギシギシ類 秋播栽培の幼穂形成期
但し、収穫45日前まで
一年生広葉雑草
スズメノテッポウ
は種後~麦2葉期 5~10g/10a
麦3葉期~節間伸長前
一年生広葉雑草 節間伸長開始期~穂ばらみ期
但し、収穫45日前まで
3~10g/10a
カズノコグサ 麦1葉期~節間伸長前 10g/10a
大麦 カズノコグサ 麦1葉期~節間伸長前 10g/10a
一年生広葉雑草
スズメノテッポウ
は種後~麦2葉期 5~10g/10a
麦3葉期~節間伸長前
牧草 牧野、草地 一年生広葉雑草
ギシギシ類
採草21日前まで
(雑草生育期)
3~5g/10a 通常散布
50~100ℓ/10a
少量散布
10~50ℓ/10a
ギシギシ類 新播草地定着後
但し、採草21日前まで
0.5~1g/10a
飼料用とうもろこし 耕起7日前まで
(雑草生育期)
2~4g/10a 通常散布
50~100ℓ/10a
少量散布
25~50ℓ/10a
飼料用とうもろこし2~4葉期
(雑草生育期)
2g/10a

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注意事項

  • 所定量の薬剤を所定量の水に加え、よくかき混ぜてから均一に散布してください。
  • 調製した薬液は速やかに使用してください。
  • 本剤を連年施用するとスズメノテッポウに効果が劣ることがあるので、有効な薬剤との組み合わせ、または輪番で使用してください。
  • 砂土では使用しないでください。
  • 散布直後に降雨が予想される場合は使用をさけてください。
  • 少量散布で使用する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した速度連動式地上液剤散布装置を使用してください。
  • 散布液の飛散や流出によって有用植物に薬害を生じることのないように十分注意して散布してください。なお、必要に応じて飛散防止ノズルを使用して散布してください。
  • 本剤散布に用いた器具類は、タンクやホース内外に薬液が残らないよう使用後できるだけ早く水でよく洗浄し、他の用途に使用する場合、薬害の原因にならないよう注意してください。
  • 散布器具や容器の洗浄水は河川等に流さず、環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。使用後は洗眼してください。
  • 使用量に合わせて薬液を調製し、使いきってください。空袋は圃場などに放置せず適切に処理してください。

麦類に使用する場合

  • 必要に応じて展着剤を加用してください。
  • 薬量5~10gで使用する場合、単用処理では、10アール当り7.5~10g での使用をおすすめします。
  • 体系処理の場合は、必要に応じて有効な前処理剤または後処理剤との組み合わせで使用してください。
  • 春播栽培の小麦に使用する場合、イネ科雑草には効果が劣るので、イネ科雑草に有効な薬剤との組み合わせで使用してください。
  • カズノコグサに単用で使用すると効果が劣る場合があるので、必要に応じてイネ科雑草に有効な薬剤との組み合わせで使用してください。
  • 本剤の散布適期はスズメノテッポウ5葉期まで、カズノコグサ1~3葉期であり、生育の進んだ雑草には効果が劣るので、時期を失しないように散布してください。

牧草に使用する場合

  • 本剤はクローバーに薬害を生じるので、これらの牧草には使用しないでください。
  • 本剤は茎葉処理剤なので、ギシギシの葉が展葉してから散布を行ってください。
  • 本剤の散布後21日間は採草及び放牧を行わないでください。
  • 一年生牧草に使用する場合は薬害のおそれがあるため、一年生牧草の5葉期以降に使用してください。
  • 多年生牧草の新播草地では薬害のおそれがあるため、0.5~1gの薬量で使用してください。
  • 0.5~1gの薬量で使用の場合は、実生以外のギシギシ類には効果が劣るので、実生のギシギシ類に対して使用してください。
  • 本剤の新播草地定着後の散布適期はギシギシ類草丈20cm以下であり、生育の進んだ雑草には効果が劣るので、時期を失しないように散布してください。
  • 新品種および新草種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをおすすめします。

飼料用とうもろこしに使用する場合

  • 有機リン系殺虫剤との混用および7日以内の近接散布は、薬害を生じることがあるのでさけてください。
  • 薬害を生じるおそれがあるので必ず所定量及び使用時期を守り、均一に散布してください。

保管:密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した場所に保管してください。

タンク洗浄方法はこちら(PDF

  • 本剤の使用に当たっては、必ずラベルをよくお読みください。また使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けていただくよう、お願い申し上げます。

特長

小麦・大麦

  • 生育期のスズメノテッポウや多くの一年生広葉雑草に対し、すぐれた除草効果を発揮します。
  • 使用量は10アール当り小麦で3~10g、大麦で5~10gときわめて低薬量です。
  • 散布適期の幅にも余裕があるので他の作業との調整も容易です。
  • 雑草の発生程度を確かめてから散布するので、ムダがありません。
  • 気温や土質、土性による効果ブレもほとんどありません。
  • ドライフロアブルのため、開封時や薬剤調製時の風による舞い上がりもなく、安心して容易に取り扱えます。
  • 土壌中での分解が早いので、後作物に対する影響はほとんどありません。
  • 麦畑での除草効果

ハーモニー75DFの特長(小麦・大麦)

牧野・草地

  • 生育期のギシギシに対して根まで枯らすすぐれた除草効果を発揮します。
  • 使用量は10アール当り0.5~5gときわめて低薬量で経済的です。
  • 新播草地の定着後、経年草地の一番草刈取後(夏処理)から最終番草刈取後(秋処理)まで幅広く使用できます。
  • ギシギシに対する効果

1. 夏処理

試験場所:岩手県雫石町
処理月日:1995年7月5日
使用量:5g/10アール
調査月日:1995年7月20日

ハーモニー75DFの特長(牧野・草地の夏処理)

2. 秋処理、翌春のギシギシ根部

試験場所:青森県畜産試験場
処理月日:1993年10月9日
使用量:3g/10アール
調査月日:1995年7月20日

ハーモニー75DFの特長(牧野・草地秋処理、翌春のギシギシ根部)

使い方

薬液の調製方法

薬液の調製方法

ハーモニー75DF水和剤の殺草スペクトラム

雑草 薬量(g/10a)
草種 葉期 5 7.5 10
スズメノテッポウ ~5
ヤエムグラ ~4(節)
ノミノフスマ ~8
タネツケバナ ~5
ナズナ ~8
ハコベ ~4
ミチヤナギ ~4
フラサバソウ ~5
オランダミミナグサ ~5
ノボロギク ~3
スズメノカタビラ 抑制するが枯死には至らず。
カラスノエンドウ

ハーモニーで効果のある雑草

ハーモニーで効果のある雑草



よくあるご質問

ハーモニーはどんな作物・場面に使えるのですか?

小麦・大麦及び牧野・草地の除草剤です。

どんな雑草に効果がありますか?

麦場面ではイネ科雑草のスズメノテッポウ他ノミノフスマ、タネツケバナ、ナズナ、ハコベ等の広葉雑草に効果があります。牧草場面ではギシギシ類に効果があります。

散布してどれくらいで枯れますか?

散布後約3週間で枯れ始め、約40日で枯れます。但し草種や散布前後の土壌水分・気象条件によって変化します。

薬害及び適用土壌について教えてください

麦類やイネ科牧草に対する薬害は非常に少ない除草剤です。また、砂土を除く全土壌で使用できます。湿害等により、一時的に生育抑制や葉の黄化症状が観察される場合もありますが、登録範囲内の使用であれば収量まで影響する薬害はありません。

雑草生育期処理でハーモニー散布後に雨が降りました。効果に影響がありますか?

ハーモニーは散布後雑草にすみやかに吸収されます。よって、散布後1日たてば降雨(降雪)があっても効果に影響はありません。

砕土が粗いままですが麦に影響がありますか?

生育抑制などの薬害が生じる可能性があります。散布の際は、砕土、整地、覆土をていねいに行なってください。

散布時の飛散(ドリフト)による注意事項はありますか?

ハーモニーは非常に少ない薬量で効果がありますので、周辺の他の作物への飛散には十分注意してください。散布の際はドリフトレスノズルを使用し風の強い時には散布しないでください。

散布後の機具の洗浄はどのように行なえばよいですか?

散布後はすみやかに、タンク及び散布機具を消石灰を用いて洗浄してください。 →消石灰による洗浄方法 動力噴霧機用及びハーモニー洗浄剤による洗浄方法 ブームスプレイヤー用を参照してください。


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