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大分県の「大分白ねぎ」

大分県の「大分白ねぎ」

薬味としては名脇役でも鍋料理では主役級と、変幻自在の活躍を見せる『ねぎ』。全国各地で栽培されてはいますが、大分県は西日本1位のねぎ産地。中でも白ねぎは『大分白ねぎ』と名付けられ、県の戦略品目の1つとして注力されています。

大分県農林水産部の衛本主査に話を伺うと「栽培が盛んになったのは県北部の豊後高田市周辺からで1967(昭和42)年には秋冬ねぎの国の指定産地になり、1973(昭和48)年頃には周年出荷が行われるようになりました。現在の県全域での栽培面積は約600ha、出荷量はおよそ12,000tです。標高0mの県北部の干拓地で冬春期中心にほぼ周年出荷していますが、標高150~250mの豊肥地区や同350~900mの西部地区でも栽培され、夏秋期を含めて安定した出荷が実現できています」

「ねぎを白くするには光に当てないようにするため栽培期間中4~5回程度『土寄せ』といって畝を作っていきますが、砂地である干拓地ではその作業が容易です。また水はけの良さやミネラル分を多く含んでいるのも栽培条件として適しています」と栽培が盛んな理由を説明してくださいました。

主な病害虫は「病害は白絹病や萎凋病、冬春のべと病などです。いずれも適正防除で対応しています。虫害はネギアザミウマが問題ですが、地温抑制目的で使用するタイベック®による飛翔の攪乱効果も役立っています」

豊後高田市では新たに栽培できる畑地がほとんどなく、水田からの転換を推進するなどして面積を広げる工夫をしているそうです。収益性も良く、若手後継者も順調に育っているとのことで、産地としての成長は当分の間続いていくことでしょう。

最後にお勧めの食べ方はとの問いに「以外と思われるかもしれませんが『天ぷら』がお勧めです。毎年行われる農業祭での試食会には、リピーターが訪れるほどですから」と予想外の回答にビックリさせられたことは言うまでもありません。

(2017年5月掲載)

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