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熊本県八代市の「晩白柚」

熊本県八代市の「晩白柚」

初めて見た時は誰もが驚かされる柑橘が、熊本県八代市で盛んに栽培されている『晩白柚』。およそバレーボール大という、柑橘類では最大級の大きさです。その迫力や美しさ、上品で糖と酸のバランスの取れた爽やかな味わいは『柑橘の王様』とも言われています。

同地域では風土に適していることから1952(昭和27)年に導入され、徐々に植栽が増加していき、1965(昭和40)年頃から地域を代表する特産果樹となったそうです。現在の栽培状況をJAやつしろの皆吉調査役に伺うと「2016(平成28)年現在、160名の生産者で40ha程度の栽培面積を維持し、年間約30万玉(450t)を出荷しています。出荷期がお歳暮の時期と重なることや、香り高く飾り物としても重用されるので、贈答用としても喜ばれます」と説明してくださいました。

栽培については「収穫後、1月末から2月頃に剪定を、4月から5月中旬にかけて受粉を行います。受粉は人力でやるため一番大変な作業です。6月から7月にかけて摘果を行いますが、この時点ですでにソフトボール大となっており、最終的に1樹当たり30玉程度に調整していきます。その後袋かけを行いますが、近年の夏場の高温だと袋だけでは日焼けを起こしてしまうのでタイベック®製の傘も併用し、キズ防止にも役立たせています」。

主な病害虫は「病害は風雨の影響によるかいよう病や黒点病が問題で、消毒や芽欠き作業で対処しています。虫害はカイガラムシ類やミカンサビダニ等で、適正防除に努めています。特にカイガラムシ類は黒すす病を誘発するので注意が必要です」とのこと。

全国に30万玉しか流通させることが出来ないという“限られた柑橘”であることも目下の悩みとか。この希少果実を全国に届けるために生産者は1玉1玉に本気で向き合い、栽培技術と晩白柚ブランドを守り、後世に伝えていく事を使命としているというエピソードには、思わず心を揺さぶられました。

(2017年1月掲載)

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