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福岡県八女地域の「キウイフルーツ」

福岡県八女地域の「キウイフルーツ」

ニュージーランドのイメージが強いですが、実は中国が原産国であるキウイフルーツ。ビタミンCが豊富であると同時に、様々なミネラルが多数含まれています。また、アクチニジンというタンパク質分解酵素が肉の消化を促進するという変わった一面を持っています。

今回訪れた福岡県八女地域は全国でも有数のキウイフルーツの生産地です。同地域を担当するJAふくおか八女・営農販売部の朽網(くたみ)氏に話を伺うと「キウイフルーツ部会全体で200ha強の栽培面積があり、年間5,000t以上の出荷をしています。その中でも糖度が15度以上のものを、追熟という工程を経た後に“博多甘熟娘(はかたうれっこ)”というブランドで出荷しています。」

病害虫に関しては「花腐れ細菌病が大きな問題で、対策として環状ハク皮という主幹部の樹皮を1cm幅で剥ぎ取る作業を行います。この地域では病害対策だけでなく果実肥大目的でもこの作業を行い、他ではあまりない特徴的な取り組みと言えます」とのこと。

また重要な受粉作業については「3年程前から“液体受粉”といって、糖質の液体に花粉と着色剤を混ぜたものをスプレーする手法を導入しました。降雨中でも受粉が行え、作業効率が高まります」と話して下さいました。

高品質果実生産への取組みとして、福岡県八女地域農業改良普及センターの村本主任技師は「年に2回、園地評価を行い全園地の管理状況を調査しています。これは評価が低いとペナルティーが加わるという厳しいものです。それ以外に収穫前にサンプル採集を行い糖度検査をしています。また、県の減農薬減化学肥料栽培認証制度に取り組む農家が増加しているのも、各生産者の品質向上への意欲の表れではないでしょうか。今後の課題としては、台風による落葉や落果の影響軽減という、防災対策です」と説明して下さいました。

新技術の導入や、生産に対する意識の高さを持つ八女地域のキウイフルーツ栽培。今後の発展が更に加速する予感がしてなりません。

(2005年9月掲載)

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