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青森県田子町の「にんにく」

青森県田子町の「にんにく」

古くから滋養強壮効果が認められている『にんにく』。その名の語源は”あらゆる困難に耐え忍ぶ”という意味の仏教用語「忍辱」から来ているそうで、言葉のイメージだけでも効果を実感してしまう人もいるでしょう。

現在、国内で流通しているにんにくの7~8割は青森県産。中でも田子町は一大ブランド産地として、その名を全国に響かせています。

青森県三八地域県民局 地域農林水産部 普及指導室の松川主査に話を伺うと、「9月下旬から10月上旬にかけて植付を行ない、翌年の6月下旬から7月上旬に収穫というのが一般的な栽培体系です。主な栽培品種は『福地ホワイト六片種』で、色や形が良いのが特長です。これを施肥管理や収穫時期を見極めて、大玉で高品質のにんにくを収穫・出荷することにより、他県の産地や輸入品との差別化を図っています」。

病害虫については「病害に関しては、春腐病に羅病すると収穫に影響するので注意が必要です。虫害で問題なのはイモグサレセンチュウです。被害球は出荷クレームに繋がることもあるので対策には力を注いでいます」とのこと。

現在の取り組みとして「安定した出荷を行なうために、田子町では独自の施設(CA貯蔵庫)を管理運営し、通年出荷を実現しています。また、生産農家の方々が皆で足並みを揃え、厳しい自家選果をクリアしたものを出荷するという姿勢は、日本一の産地としての誇りがそうさせているのだと思っています」。

近年、輸入量の増加により産地として大きく影響を受けたこともあったそうですが、輸入物にはない大玉の出荷などによって厳しい環境を乗り越えてきたという田子町のにんにく。今後の方向性として「植付・収穫共に人力に頼らざるを得ないのがにんにく栽培の大きな悩みです。植付機や収穫機といった機械の導入が進めば、新たな展開が開けるのではないかと考えます。最近は他県の産地も頑張っているので、こちらも負けずに頑張っていきたいですね」と最後に話して下さいました。

(2009年1月掲載)

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